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福島原発事故からまもなく6年、これからも保養キャンプにご協力をお願いします

●来春に大幅な避難指示解除と支援の打ち切りが
・福島県では今も9万人が避難を余儀なくされています。政府は、放射線量が高い「帰還困難区域」以外について、来年3月末までに避難指示を解除する方針を決めました。20年の東京五輪を「復興五輪」と位置付け世界に復興をアピールしたいという理由もあります(8/3『朝日』)。
・全町避難が出た楢葉町は、指示が解除されて1年が経ちますが、町に戻った人は1割未満で、その半数が65歳以上です(9/5『朝日』)。除染は人家のまわり20メートルのことだけで、若い人は不安で戻れないのです。
・解除に伴い、慰謝料、住宅支援、税の免除などの賠償や生活支援を国や東電は打ち切ります。強制措置を伴った避難指示解除は「帰還の強制」に他なりません。

●福島の子どもの小児甲状腺がんが173人に
・福島県は9月14日、事故当時18歳以下だった子どもたち約38万人のなかから、175人が甲状腺がん、及びその疑いと発表しました。ふつう小児甲状腺がんは100万人に数人といわれる、極めて少ない病気です。こんな深刻な事態を迎えながら、県は「県民健康調査検討委員会は早ければ9月にも、甲状腺検査の対象者縮小や検査方法の見直しを視野に入れた議論に着手する」(8/8『福島民友新聞』)方針です。9月14日の検討委員会では多くの反対意見の前に、決定は見送られたものの座長の福島県医師会副会長は、今後も縮小・打ち切りへ向けた議論は続けるとしました。
・私たちは甲状腺検査の縮小の動きと、避難指示区域の解除による帰還の強制とは一つの連動した動きと考えます。

●政府はあくまで核燃料サイクルを維持し、高速増殖炉の開発めざす
・9月21日政府は、故障続きの高速増殖炉「もんじゅ」の廃炉を決めましたが、核燃料サイクル計画と高速増殖炉の開発は堅持するという決定を行いました。
・「核燃料サイクル」計画とは、原発で燃やしてできるプルトニウムなどの使用済み核燃料を核のゴミとして処理するのではなく、再処理工場で加工して再び原発や高速増殖炉で燃料として使う計画のことです。しかし高速増殖炉は技術的な難しさやコスト高から、すでに90年代に米、英、ドイツが撤退し、現在でも世界中で実用化のメドはたっていません。
・どうして日本はこの計画に固執するのか。それが隠れた「核兵器保有」計画だからです。高速増殖炉からは、原爆材料の高純度のプルトニウムが生産できます。核兵器を持てない、持たない日本は、原発や高速増殖炉をかくれみのに、「高速増殖炉等の面で、すぐ核武装できるポジションをもちながら平和利用を進めていく」(外交政策企画委員会、1968年)としており、原発と核燃料サイクルを手放そうとはしないのです。

●原発絶対反対! 福島の小学生のいのちを守ろう! 保養キャンプへのご協力を
・核と人類は共存することはできません。原発は原爆開発の技術の応用であり、核爆発を制御することなどできません。また福島原発では汚染水は拡大を続けており、廃炉の見通しも立っていません。
・原発事故から6年、来春は大きな節目の時期となります。「原発事故は終わった」とする安倍政権の攻撃に負けず、「山梨での春休み2017」を開催したいと思います。これからも皆さんのご協力をよろしくお願いします。
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「山梨での夏休み」(8/16~8/20)―ご協力ありがとうございました

【Ⅰ】福島から7人の小学生が参加
●今回の参加者は、小学生1年から5年までの男子2名、女子5名でした。
●参加者の出身地は、いわき市、伊達市、福島市、郡山市です。

【Ⅱ】楽しかった5日間
●8月15日
▲これまでの9回の保養キャンプは、山梨~福島を日帰りで送迎していましたが、安全を期するため今回から1泊2日の体制をとることになりました。正午に甲府を事務局の今村さんと、深澤さんで出発。いわき市に宿泊しました。

●8月16日
▲福島からの参加者をいわき市、福島市、郡山市で迎え、山梨に向かいました。この日は、お盆のUターンと重なりましたが、早めに出発したので少しの渋滞ですみました。
▲山梨に入ってからは、途中「白根天笑閣」で入浴、「南アルプス子どもの村小学校」からお借りした築山の宿舎に無事到着しました。
▲夕食は井出代表と井出代表の元の職場の皆さんにお世話になりました。

●8月17日
▲富士山麓をめぐり、「富士山世界遺産センター」、「忍野八海・富士湧水の里水族館」、「富岳風穴」を1日かかって見学しました。百万人署名運動の小林さんが参加、同行してくれました。
▲夕食は県立北病院のボランティアグループの望月さんと仲間の皆さんが今回もかけつけて作って下さいました。

●8月18日
▲北杜市の「名水公園・べるが」に出かけました。尾白川での川遊び、昼食は公園でバーベキューをしました。
▲夕食は木下明美さんにカレーとサラダを作っていただきました。

●8月19日
▲午前中―御勅使川福祉公園でバドミントンや昆虫採集・観察
▲お昼―南アルプス市の農園で桃のまるかじりとサンドイッチ
▲夕食―宿舎の庭でそうめんながしとバーベキュー。山梨合同労組の木下委員長も参加してくれました。
▲最後は子どもたち全員の希望で「きもだめし」をしました。

●8月20日
▲中央道―中央環状線―常磐道経由で、家族の待ついわき市、福島市、郡山市に送りました。
▲送りの今村さん、深澤さんは郡山市に宿泊、翌日昼に甲府に戻り、「夏休み」は無事終了しました。
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『山梨日日新聞』8/20

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8月16日 初日の夕食

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8月17日 富岳風穴を見学

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8月17日 毎回ありがとうございます

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8月18日 尾白川で川遊び

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8月19日 そうめん流し

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8月19日 きもだめしに出発

【Ⅲ】山梨の会へのお便りから

■福島からの参加者の母親Aさんから
 仕事の関係でなかなか子どもを旅行につれていくことが難しいなかで抽選にも当たり幸運でした。
 帰ってきて風穴のことや、川遊びのことを楽しそうに話してくれました。
 ほんとうにありがとうございました。これからもよろしくお願いいたします。
 みなさんによろしくお伝え下さい。


■Keba様から
 福島の子どもたちは、果樹のもぎとり、川原で水遊び、バーベキュー、流しそうめんと山梨での夏の定番体験ができたようです。私はこれらのメニューがいいなと思います。ゴーカな宿泊施設やぜいたくな料理よりもこのキャンプは支援者のみなさんの手弁当、手づくり、もち寄りでなされているのを感じるからです。ほんとうにお疲れさまです。
 Kebaは直接、保養キャンプのお手伝いはできませんでしたが、これからも大好きなゆかたリメイクでチャリティ支援をしていきます。みんなができることで、2017年春のキャンプもできますように、そして、こどもたちの心が春色の花でいっぱいになりますように。


■Kさんから
 いつもごくろう様です。ボランティアの方は協力できなくてすみません。
 少しですがお役に立てればうれしいです。福島のこどもさんたちが、楽しい夏休みを過ごされればと祈っています。
 皆様にはお身体に気をつけてご健闘下さい。


【Ⅳ】会計報告(2016/4/1~2016/9/30)

■収入
・くりこし 79,252
・ケバの会からのカンパ 70,000
・北病院ボランティアグループからのカンパ 10,000
・個人や会員からのカンパ 142,000
・街頭からのカンパ 57,606
・福島の参加者からの参加費用 35,000
 393,858

■支出
・「会報」(2号分)、「春休みのお礼」「夏休みのお礼」計4回の作成と発送費用 28,185
・街頭カンパ、街頭宣伝の経費 8,543
・事務用品、備品、通信費用 40,631
・「山梨での夏休み2016」経費 286,054
 ▲内訳
 ・レンタカー(10人乗り8/15~8/21) 72,000
 ・福島への送迎高速代 36,600
 ・送迎時のホテル(8/15、8/20、2人2泊) 25,396
 ・ガソリン代 29,848
 ・送迎時のおやつ、弁当など 13,790
 ・富士山周遊、べるが、桃代 29,372
 ・温泉入浴(4日分) 11,250
 ・設営備品、遊具 16,834
 ・食材購入 30,692
 ・お礼、下見など 10,272
 ・旅行保険 10,000
 363,413
くりこし 30,445
by counterradiation | 2016-12-12 11:32


代表 今村栄一 甲府市宮前町1-3上田方気付 TEL: 090-9347-3621 FAX: 0555-84-1108   E-mail: counterradiation@joy.ocn.ne.jp


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